回文

回文かいぶん)とは、始めから(通常通り)読んだ場合と終わりから(通常と逆に)読んだ場合とで文字や音節の出現する順番が変わらず、なおかつ、言語としてある程度意味が通る文字列のことで、言葉遊びの一種である。英語ではPalindromeという。

ただし、文字数が1字の場合や0字の場合(空の文字列)、数字・記号だけでできている場合は、一般には回文と呼ばない。

目次

[編集] 回文の例

[編集] 日本語

回文は言葉遊びとして、古くからいくつもの例があり、子供の遊びの範疇でもある。普通は十文字に満たないものが多い。より長いものを作るのは難しいが、それが困難であるだけに、楽しみとして作る場合もある。

日本語回文のルールとして、濁音半濁音促音拗音清音と同一として考えることが多い。すなわち、「は行」と「ば行」と「ぱ行」、「つ」と「っ」、「や」と「ゃ」などは逆から読んだ際に発音が入れ替わっても問題はない。ただし、回文作家の中にはこれを嫌い、発音まで完全に回文にすることにこだわる者もいる。

[編集] かなの例

10文字未満
  • トマト
  • しんぶんし
  • たけやぶやけた
  • みがかぬかがみ
  • うどんこんどう
10文字 ~ 19文字
20文字以上

[編集] ローマ字の例

  • AKASAKA(赤坂)
  • IKAYAKI(イカ焼き)
  • NISSIN(日清)
訓令式ローマ字で回文を作成した場合、読み上げた声を録音し、これを逆再生しても同じように聞こえる特徴がある。

[編集] 漢字・かな混じりの例

その他、人名を含むものとして家田家、氏家氏、殿村殿、妻夫木夫妻など。漢数字では二十二~九十九、二百二~九百九など。小中学校や高校、大学の略称として小川小、中野中、高田高など。

[編集] 英語

  • RACECAR (レースカー)
  • Madam、I'm Adam. / Eve.
  • Nurses run.
  • Able was I ere I saw Elba. (エルバを見るまで、我は有能であった。)

[編集] スペイン語

ANANÁ (パイナップル)

[編集] フィンランド語

NUKUN (寝る)

[編集] ラテン語

[編集] 回文を題材にした作品

  • 『回文 21 面相』作詞:ビーンズ豆田、作曲:鈴木由花、歌:山崎清介
  • 『ん?バナナのななばん』作詞:里乃塚玲央、作曲:大森俊之
  • 『トマト』作詞:荘司武、作曲:大中恩:トマトが回文になっていることをあつかった歌。
  • 山本山のコマーシャル:山本山が漢字の配列で回文になっている点を取り上げている。

[編集] 回文の名前を持つ人物

[編集] かな

架空の人物

[編集] ローマ字

[編集] 漢字

[編集] 英語

  • ABBA:正しくは、2文字目のBを鏡文字で表記する。
  • BTTB坂本龍一のアルバム)
  • RATS&STAR:男性歌手グループのラッツ&スターの英語表記。記号まじりの回文となっている。
  • URURU:(ウルル。沖縄の音楽グループ)ABBAと同じく、2文字目のRを鏡文字で表記する。
  • CIVIC:自動車のホンダ・シビック

[編集] 回文の地名

[編集] かな

[編集] 漢字

[編集] ローマ字

[編集] 回文的音楽

蟹行カノンは、音譜を前から読んだものと後ろから読んだものとを同時に演奏するものである。J.S.バッハの「音楽の捧げもの」にその例がある。

[編集] 文章

ダグラス・ホフスタッターはそれにちなんで著書『ゲーデル、エッシャー、バッハ』の中で回文的な会話からなる作品を作っている。亀とアキレスの会話が続き、途中で蟹がひと喋りして出て行くが、その後の会話が前半のアキレスと亀の立場を変えて逆にたどるように構成されている。

[編集] 生物学の回文

分子生物学でも回文またはパリンドロームという用語を用いる。これはDNAまたはRNAの配列に関して、二重鎖の一方を読んだ場合と、もう一方(相補鎖)を逆向きに読んだ場合が同じになる構造をいう。制限酵素で切られるターゲット配列はたいてい小規模の回文構造である。また大規模な回文構造はヘアピン状の立体構造をとりうるが、これは遺伝子の調節配列などに多くの例がみられる。

[編集] 注釈

  1. ^ 『中日新聞』2007年10月4日、夕刊「美しい国考」。初出は日本民主法律化協会の機関紙『法と民主主義』2007年12月号[1]
  2. ^ SEIHOKYO-T.NET: 弁護士中心の市民メディア (NPJ) ついに正式に始動![2]
  3. ^ 「ガンジー大山の回文道場」[3] (NPJ News for the People in Japan)
  4. ^ 日民協事務局通信KAZE2006年12月: 「回文・美しい国、憎いし苦痛」[4]日本民主法律家協会
  5. ^ 『日本歌学大系 第4巻』(佐佐木信綱編、昭和31年1月15日・風間書房発行)より
  6. ^ 『日本歌学大系 第4巻』(佐佐木信綱編、昭和31年1月15日・風間書房発行)より

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


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